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PC116 肥薩線・矢岳越え
列車番号:8282D 乗車車両:キハ31-12
収録区間・時刻:吉松 11:18 → 12:18 人吉
撮影年月:2000年8月上旬 収録合計:約1時間10分
肥薩線の吉松ー人吉間は僅か35キロの区間にスイッチバック2駅とループ線が存在する九州一の難所路線。かつては重装備のD51がプッシュプルで活躍した急勾配に「いさぶろう」「しんぺい」と愛称の付いた軽量気動車キハ31が挑みます。 列車は吉松を出るとさっそく千分の25の登り勾配にさしかかり、真幸駅構内に入るまで連続力行が続きます。真幸で小休止の後、スイッチバックして再び連続勾配のスタート。撮影のこの日は外気温35度を越える猛暑で、ふだんは数人の乗客しかないところを夏休み中学生の団体が10数名乗車して“満員”だったことも重なり、列車はしばらく走るとオーバーヒートで立ち往生してしまいます。ちょうどその場所が肥薩線で一番眺めの良いところだったため、乗客は皆、観光サービスのための停車かと思っていたようですが、やがて走り出すと今度は長大な第一矢岳トンネルの途中で再びオーバーヒート。肥薩線には幽霊トンネルの話もありますので、エンジンを冷却するほんの1〜2分の停車とはいえ、トンネル内での立ち往生はあまり気味の良いものではありませんでした。サミットの矢岳からは今度は連続下り勾配。ループ線の雄大な眺めと、大畑のスイッチバックはかつてSLファンの血をたぎらせた区間。今では訪れる人も無く、雑草が生い茂るのみですが、シニアのファンの方にはなつかしくご覧いただける区間です。
スイッチバック区間では列車の前後にカメラを据えて、前進シーンを収録していますが、人吉到着後の巻末に、真幸、大畑両駅の後退シーンを今一度収録し、スイッチバックの全容が分かる構成になっています。
商品コード : PC116R |
価格 : 3,850円(税込) |
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